こんにちは、リンメイド06です。
6月になり、新しい環境に身を置いた方も多い4月から約2か月が経ちました。
学校生活に悩みは尽きず、「今とは違う環境、、通信制高校ってどんな所なのかな」などと考えている方に向けて、今回は、実際に通信制高校に1年半の在学、卒業をした私が感じた当時の気持ち、大人になって思う事を書きたいと思います。
あくまで私が通っていた当時(平成後期)の学校の様子なので、時代や学校によっては大きく異なると思いますので、ご参考までにお読みいただけたらと思います。
通信制高校に転入するまでの流れ
私が通信制高校に転入したのは高校2年生の秋頃でした。
県内のいくつかの通信制高校に見学に行き、中でも自宅から通いやすく、一番先生たちも親切で雰囲気の良かった学校に転入学を決めました。
入学時には面接や作文、テキストを揃えたり、転入学式がありましたが、
高校受験の時のような面接よりも圧倒的に和やかで、作文の採点も易しかったと思います。転入学式も私のほかに3人程入学者がいて、教室で行うアットホームな式でした。
転入してから約1年半、始めは精神的に不安定でスクーリング(授業)で50分間、席に座っていることさえ辛かった私も日に日に回復し、無事卒業することが出来ました。
通信制高校ってこんなところだった
私の場合は、公立の全日制高校の通信制課程に転入学したので、授業は全日制の高校生が休みの土日でスクーリングが行われていました。
なので、スクーリングに行くと、ちらほら全日制の高校生が校庭などで部活をしていて、通信制に通う私たちが、代わる代わる自分の単位が必要な授業が行われる教室に行くという感じでした。
毎回、人数もメンバーも違うので、教室の好きな席に座って、授業を受けるシステムでした。
転入という形だと、前の学校の単位を持っていく事が出来るので、私の場合はその足りない分を通信制高校で単位を取るという感じだったので、出席しなければいけない授業やレポートは少なめだったと思います。
年齢層は高校生から成人した大人の方、高校生の私から見てお父さんやお母さん世代の方やおばあちゃん、おじいちゃんもいて、本当に幅広かったです。
授業以外にも球技大会や学校から歩いて行ける山でのハイキング、修学旅行、全日制と一緒に行う文化祭など、行事は色々とありましたが、全て全員参加というわけではなく、参加ができそうなものに参加をして単位を取るという感じでした。
あまりにも参加しないと単位が足りなくなってしまうので、ちょっと頑張って参加すると、普段のスクーリングよりも周りの人とコミュニケーションを取ることが出来て、顔見知りの方や友達が出来たりして楽しかった記憶があります。
通信制高校の基本的な私の過ごし方
1.レポートを進める
週に一度程あるスクーリングの他、
- 自分で教科書を読んだり、NHKの学習番組を観て、レポートを進める
- 仕上げた課題を学校に送る
- 学校にテストを受けに行く
普段は、この流れが基本になるので、1日みっちり授業はない自主学習とはいえ、1日の多くの時間を勉強が占めていたと思います。
2.母と過ごす
私が通信制高校に転入する際には、精神的に不安が強く、一人でいられるような状態ではなかったので、母は仕事を辞め、高校を卒業するまで一緒に過ごしてくれました。
特別なところに出掛けたり、旅行などは出来ませんでしたが、スーパーの買い物や犬の散歩、お墓掃除などちょっとしたところに一緒に出掛けて、とてものんびりとした時間を過ごした記憶があります。
両親共働きで、普段は自宅学習、1,2週間に1度スクーリングに通う高校生活だったらと考えると、とても孤独だったかもしれません。
学校の他に通いたいところがあったり、やりたいこと、バイトの時間などがあったら違うと思いますが、同級生はほとんど学校に行っている時間なので、通信制高校は学校が自宅から遠いと頻繁には通いにくく、普段は一人で過ごすことが多くなるので、一人で過ごすことが多くなりそうな方は、想像以上に覚悟が必要かもしれません。
3.教習所に通う
通信制高校に転入したときは、今までよりは時間に余裕が出来ると思ったので、やりたいことを色々したいなと思っていたのですが、たった1年半の間だったので、転入のきっかけになったメンタル不調を改善することと、新しい学校生活に慣れる事で精一杯でした。
やっと必要な単位もほとんど取れて、余裕が出来た高校3年生の秋頃に教習所に通い始めました。
通い始めるときは、密室空間や途中で抜けにくい状況がすごく苦手で、座学も実技も、送迎バスでさえ、途中で体調悪くなったらどうしようと、とても不安でした。
しかし、短期間(2か月弱)で毎日のように通い、急に教官など人と接する機会が増えて、楽しいことも、嫌だなと思う事も色々ありましたが、免許が取れた時は一つ乗り越えたととても自分が成長していると感じました。
また、通信制高校に通っている事で、学生の長期休みは避けて、なおかつ学校帰りの高校生で混雑する夕方前に教習を受けられたので、とてもスムーズでした。
私が感じた通信制高校のいいところ
- 全日制高校と比較すると格段に穏やかでゆっくりとした時間を過ごすことができる。
- 体の不調があってもスケジュール調節しやすい。
- 卒業までにかける時間はそれぞれで、〇年以上在籍してしまうと除籍になってしまうという基準はありましたが、基本的には自分のペースで卒業を目指すことが出来る。
- スクーリングの時以外にも学校に行けば、先生がマンツーマンで勉強を教えてくれるので本人のやる気さえあれば、大学受験も先生と一緒に目指せる。
大学受験を目指している人向けに平日でも授業をすると言っていただいて、何度か英語の特別授業を受けに行ったこともありました。
本人のやる気さえあれば、受験勉強のサポートはしてもらえる環境だったなと感じます。
就職に関しては、そこまで手厚くはなかったような、記憶があり、個人的にハローワークに行き、高校卒業後の就職窓口で話を聞きに行ったこともありました。
- 先生との手書きでのやり取りが楽しかった
当時、レポート課題は紙だったので、郵送で送り(通常の封筒郵便の切手ではなく、15円切手で送る事が出来る仕組みでした)、しばらくすると先生から添削されたものが返送されてくるのですが、そこにとても丁寧に解説が書いてあったり、メッセージが書いてあって、返却されるのがとても楽しみだった記憶があります。
- 単独行動気にしなくてOK
スクーリングで一緒になった人と友達になれることもありましたし、同世代からお年寄りまで、大人の方も沢山いるので、一人で行動していてもあまり気にしなくて良かったんだなと、大人になった今、振り返るとそう思います。
当時は高校生で、学生特有の誰かと行動しないと居心地悪くて、寂しいし、不安だなと感じていましたが、冷静に振り返れば、ワイワイしているのは一部の人で、一人で教室移動している人が沢山いたと思います。
本当に沢山の人がいて、自分の単位に必要な授業をそれぞれが受けるので、いつも会うなという人はごくごく一部で、卒業までの間で一度しか見かけなかった人もいます。
でも、いざ体育の授業などで球技などを一緒にして楽しかった記憶もあります。
私が感じた通信制高校の大変なところ
- レポートに根気がいる
- スケジュール管理の意志の強さが必要( 大学受験を目指すにも)
- 周りの人の支えがなければ、想像以上に孤独を感じる
プレッシャーなどが少ない分、とにかくスケジュール管理が自分次第になります。
逆に言えば、目標を持って何かに取り組む事で、とても有意義な時間を過ごせると思います。
在学中にしておけば良かった事
バイトをしてみる
高校卒業後の進路を考えるうえでも、色々な経験はして損はないと思うので、バイトは高校生のうちに出来たらよかったなと思っています。
私自身は高校卒業後でしたが、実際に働くことで、自分は何かを作る作業が好きだなとか、人と話すよのが好き、逆にデスクワークが苦手、体を動かす仕事の方が楽しいな、など、頭の中で考えている時とは比べものにならないスピードで、方向性が整理されました。
大学で勉強したい、就職して働きたいなど、進路の方向が大きく変わるかもしれません。
ちなみに、私が感じたバイト選びのコツは、迷ったら、どちらかといえば緊張しない方を選び(得意な証拠)、自分が人より努力しなくても出来る仕事(得意な証拠)で努力することだと思っています。
やりたいことで探しがちですが、それよりも自分にとって苦痛な環境、苦手な業務が少ない仕事は比較的続きやすかったです。
まとめ
今回ブログに当時のことを書くにあたって、色々と振り返ってみましたが、その時は先の不安ばかり考えていた事を思い出し、通信制高校の生活をもっと楽しめば良かったな~と思いました。
転入したことも、高校を卒業して働き始めたことも、自分で決めた事。人に何か言われても、それで自分の選択が変わることは無いし。とは思いつつも、職場の面接で何か言われるかな、これから出会う人にどうして転入したのか聞かれたりするかななど、何かネックになるのではないかと、とても不安に思っていました。
でも、実際に働き始めて何年も経ちますが、その事で何か不利になったり、影響というのはなかったように思います。
職場では学歴に関係なく、若くして出世している人や、大人になってから大学に通い、勉強したり、資格を取っている人が、世の中には沢山いるということを知りました。
私も、もっと高校生の時に勉強しておけば良かったとか、○○の道に進んだ方がよかったのかななどと時々思うのですが、
そんな時は、「今からでも出来ないことは無いか。言い訳か。」と思い直して、どんな時も自分次第だなと痛感しています。